二週間後。
るんちゃんの家族が、俺の家に遊びに来た。
るんちゃんも来ているらしく、俺は合わせる顔がなくて、自分の部屋の隅っこでうずくまっていた。
二週間前の喧嘩のこと、るんちゃん忘れてねぇよな……?
どうしよう。
ごめんって、言いたい。
けど、また悪口を言ってしまったらと考えると、踏み出せない。
憂鬱になって、苦しくなる。
『練習、してみるか』
思いついたアイデアが、謝る練習をしよう、だった。
部屋に置いてあった恐竜のおもちゃをるんちゃんに見立てて、緊張を抑えながら練習する。
『るんちゃん、ごめんな』
恐竜のおもちゃを前にして、頭を下げる。
『本当は、あんなこと言うつもりはなかったんだ』
相手にしているのが人間ではないからか、なぜか気持ちが声になってなめらかに出てきた。



