自己紹介が済んだところで、本題に入る。



「琉美がこうなった原因って、やっぱりイービルなんすか?」


「あぁ、イービルが琉美ちゃんに挑戦状まがいな手紙を送ってきたんだ」



俺が事情を事細かに話すと、椎本は悔しそうにしながらもこっちにゼロが転生しているという情報を提供してくれた。


イービル側にも、一人味方がいるってわけか……。


どんな卑怯な手でも遠慮なく使ってくるイービルは、王の冠を捨ててまで、オーロラに関わった者全員を殺す勢いで俺達を狙っている。


なんとしてでも、一刻も早く運命を変えなければいけない。



「これからは、できるだけ琉美ちゃんを一人にしないように、俺達で協力し合って琉美ちゃんを警護するべきだ」



俺の意見に、椎本も久賀も同意してくれた。


もう二度と、こんなことが起こってはならないんだ。


琉美ちゃんを、危険にさらしたくない。



「前世のように、琉美ちゃんを守ろう」


「敵には、指一本も触れさせねぇ……!」


「が、頑張ります!!」