お、おじいさんが寝ちゃったけど、いいの!?
と、慌てている私とは対照的に、ラジは安心したようにおじいさんに毛布をかけていた。
「この万能薬には、睡眠作用もあるんだ」
「そ、そうなんだ」
てっきり、あの花は万能薬じゃなくて毒薬で、おじいさんが死んじゃったのかと思っちゃった。
安堵した私は、戸惑っていた心を落ち着かせる。
「そろそろ、話してくんなーい?一億テラスのこと」
すると、グリンが待ちくたびれた様子で、椅子に腰掛けながら言った。
あ、そうだった。
それが本題だった。
私もグリンの隣にある椅子に座ると、ラジは事情を話し始めた。
「三ヶ月前、さっき条件を出してきた“ゼロ”さんが、この街にやってきたんだ」
あの黒髪の少年……ゼロさんの登場から始まった、ラジの話。
どんな話も受け入れられるように、肩に力を入れた。



