すると、扉の方から――ガタッ、と物音がした。
なに、今の音。
嫌な予感がして、心臓が縮まった。
次の瞬間、扉の隙間から何かが入り込み、私に迫ってきた。
怜司くんの手と私の手が、離れる。
「琉美、危ない!!」
条件反射で、逃れようと後ろに退いた。
けれど、何かは私の腕に絡みつき、しっかりと縛った。
「これって、ロープ?」
そういえば、昨日職員室でロープが失くなったって聞いた。
イービルが、復讐の道具として奪ったの?
「そこにいる奴、出てこいよ!!」
怜司くんが扉に向かって叫ぶが、扉の外側にいる敵は応答の代わりに、私に巻きついているロープを自分の方へ引っ張った。
……本当に、今ロープを操っている人は、イービル?
私はさっきの手さばきを、前世で見たことがある。



