信じる気持ちが、負けるわけない。
期限は、明日。
まだ時間はある。
きっと、なんとかなる。
「では、検討を祈ります」
黒髪の少年は、うっすらと笑みを浮かべながら、この場から去っていった。
黒髪の少年に続くように、私達を囲んでいた住人達も、私達を嫌うように離れていく。
私達は、ラジの家へ向かい、ラジから事情を聞くことにした。
太陽がだんだんと沈んでいっている。
コバルトブルーとゴールデンイエローが混ざった空が、なぜか不穏な影を纏っているように見えた。
ラジの家は、魔法学校の目の前にあった。
木で建てられた、小さな家。
そこに、ラジはおじいさんと一緒に住んでいるらしい。
「じいちゃん、大丈夫か?」
家に入ってすぐのところにある、リビングの隣の部屋。
ラジは「ただいま」も言わないでその部屋の扉を開けて、その部屋の端にあるベットで横になっているおじいさんに駆け寄った。
おじいさんは、ラジの手を借りないと起きられないくらい、体調が悪いらしい。



