「ラジがお金を盗んでいないって言っているのに、どうして信じてあげないんですか!?」
ラジが嘘をつくはずない。
ラジが犯人なはず、ない。
ラジのことを、私よりも知っているはずの住人達が、なぜラジを疑えるの?
「ラジが、光の魔法を得意としているからじゃよ」
「え?」
ラジを蔑むように言う老人に、私の心臓がドクンと揺れる。
それが、どうしたっていうの?
そんなの関係ないじゃん。
「ラジは……」
「では、こうしませんか?」
老人に言い返そうとした私の言葉を遮って、黒髪の少年が口を開く。
「明日の朝九時までに、一億テラスを盗んだ真犯人と一億テラスを探し出してください。そうすれば、ラジさんを疑っていたことを謝罪しましょう」



