翌日、とある噂が流れた。
俺と先輩が別れた、という噂だ。
その噂には、尾ひれがついていた。
『なあ、駿。あの噂本当かよ』
『噂?』
俺は噂に付け足された嘘を、友達から聞いた。
『お前が、女連れ回して遊んでるって噂だよ』
俺は、身に覚えのないことを言われ、固まってしまった。
なんだよ、それ。
誰が何をしてるって?
こんな根も葉もない噂を流したのは、どこのどいつだよ。
『あと、女と付き合うのは三日だけ、とか』
『それ、誰から聞いた?』
『さっき、美人な先輩が喋ってたぜ』
瞬時に、元カノと呼べるかも定かではない先輩が、脳裏を過ぎった。
先輩が、俺に振られた腹いせに、でたらめな噂を流したとしか考えられない。
実際、俺の予想は悲しくも当たっていた。



