シエルは、いつもピンチな時に現れて。
オーロラを、私を、体を張って守ってくれる。
そんなあなただからこそ、オーロラは恋愛とは違うけれど、家族以上の愛を抱いていた。
「私、死んじゃったとばかり思ってた」
転生には、動いている心臓が必要だ。
シエルが転生しているのならば、シエルは死んでいなかったということになる。
「精霊は物理的攻撃で負傷した場合、実体化ができなくなるだけなんだ。精霊が死ぬのは、寿命が尽きる時だけなんだよ」
そう、だったんだ。
オーロラは、精霊の性質をよく知らなかっただけだったんだ。
『やめろ、歌うな』
姿が消えかけたシエルの、あの言葉の真意をこんな形でわかることになるなんて。
シエルが、生きていてよかった。
また会えて、よかった。
「……琉美ちゃん」
涙を、せき止められなくて。
唇が、どうしようもないくらい震えて。
心臓が、熱くなっていく。



