悔しさで、どうにかなってしまいそうだ。
奥歯を強く噛み締めて、怒りを押し殺す。
今は、イービルなんかよりも、佳那を助けることに集中しなくちゃ。
「佳那っ!」
佳那に呼びかけても、当然のように返答はない。
ごめんね、佳那。
私達の闘いに巻き込んじゃって、ごめん。
「佳那、聞こえる!?」
「……」
「私だよ、琉美だよ!ねぇ、佳那!!」
私は、一生懸命叫んだ。
いやしの歌を使わずに……寿命を削らずに救えるのなら、能力は使いたくない。
でも、やっぱりダメみたいだ。
能力に頼らなければ、私には何もできない。
友達一人助けることすら、できないんだ。



