そんな、安らかな時間が長続きするはずもなく。
バタンッ!!、と勢いよく扉が開けられた音が、屋上に響いた。
何事か、と扉の方を見据える。
「なんだ、佳那か……」
派手な登場をしたのが佳那だと気づいて、強ばっていた表情を和らげる。
佳那が、ゆっくりと一歩ずつこちらに向かってきた。
下ろした視線の先で、たまたま佳那の手を捉えた。
佳那は、何も持っていなかった。
購買に行ってきたんじゃないの?
もう売り切れてた?
「佳那、お昼はどうしたの?」
「……」
「か、な?」
なぜか佳那にキッと睨まれ、反射的に退きそうになる。
……おかしい。
異変を察知して、身構えた。
佳那の雰囲気が、威圧的に豹変している。



