渡り廊下を曲がると、一年生の教室が見えた。
初々しさが失くなってきている一年生の姿に、笑みをこぼす。
「……あれ?」
一年生の教室付近で、一年生らしき生徒と話している椎本くんを見つけた。
椎本くん、あんなところで何しているんだろう。
何かを聞いているように見えるけど……。
椎本くんは帰宅部のはずだから、部活の連絡ではない。
委員会、とか?
椎本くんって、委員会入ってたっけ?
まあ、いっか。
あんまり詮索されたくないだろうし、深く考えるのはやめておこう。
階段を上って、屋上に続く重い扉の取っ手に触れる。
取っ手を回し、扉をギィ……と鈍い音を立てながら開けた。
屋上に入ると、爽やかな風が私を横切った。
気持ちいいなぁ。
こんなに天気がいいのに、屋上には誰もいなくて。
まさに貸切状態。



