長い長い、獣道の先。
ようやく、眩しい光が見えてきた。
ついに、ジェネシスの森を抜けて、見たことのない世界が広がる。
旅の最初の目的地、ラジが住む街――エストレア・シティ。
その街に、私は一歩入った。
右手には高く険しい山、左手には多くの家が連なっていて、真正面にはどでかい建物が立っている。
この長細い街の住人のほとんどが、魔法使い。
だからか、この街は近代的に栄えていた。
「あ、あの建物は何?」
私は、真正面にある建物を指差してラジに聞いた。
「あれは、魔法使いによる魔法使いのための、魔法学校さ」
そう答えてくれたラジは、やっぱりどこか様子が変だ。
ラジの引きつった表情を見てると、心配になる。



