唯夏ちゃんの眼差しが僕を貫いて、肩をビクッと上げる。
反射的に、下を向いた。
目尻には、涙が滞っていた。
『あたしにはさ』
唯夏ちゃんが、僕に近寄ってきた。
『あんた達の方が悪い奴に見えるけど?』
『なんだと!?』
え……?
ゆっくりと、顔を上げる。
霞んだ視界に映ったのは、僕の前で腕を広げて立っている唯夏ちゃんの、しゃんとした背中だった。
『見た目が皆と違うからって、いじめるのはおかしいよ!』
唯夏ちゃんはいじめっ子側につくのを拒み、声を荒げた。
女の子に守られるなんて、おかしいのかもしれない。
だけど、僕にとって、唯夏ちゃんは僕を助けてくれた救世主だったんだ。
『俺は悪くなんかねぇよ!!』
いじめっ子は苛立って、唯夏ちゃんに殴りかかった。
が、唯夏ちゃんはサッといじめっ子の拳をかわして、逆にいじめっ子に足を引っ掛けて、いじめっ子を転ばせた。



