本日の全授業が終了した、放課後。
水曜日である今日は、保健委員の当番がある日。
私は部活がある佳那と別れて、保健室に向かった。
保健室の扉を開けると、もう既に利一くんがいた。
しかし保健医の姿はなく、今週は出張だったと思い出した。
「早いね、利一くん」
「小倉先輩、こんにちは」
「小倉先輩?」
「……あ、えっと、る、る、琉美先輩」
「よし、合格」
照れながら名前で呼んでくれた利一くんが可愛くて、利一くんの頭を撫でた。
上目遣いで見てくる利一くんに、胸がキュンと鳴る。
「僕が来る前から、そこのベットを誰かが使ってるみたいです」
「そうなんだ。誰だろう」
利一くんの隣にある椅子に座った私に、利一くんがカーテンで仕切られたベットを指差して教えてくれた。



