オーロラの歌




オーロラは私で、私はオーロラ。


その真実が逃げ場をなくし、たった一本の、イービルの闇が待つ道だけを残して、照らしつける。



他人事にはできない責任が、高く積もって。


前世の自分に頼まれた使命が、私の意思をコントロールする。



「小倉さん」



私がやらなきゃいけないんだ。


家族や友達に相談しても、バカにされるだけだ。


それに誰にも、心配も迷惑もかけたくないし、痛い思いもさせたくない。



「小倉さん、聞こえてますか?」



私にしかできないんだ。


仲間は誰ひとりとして、いないのだから。



「打倒、イービル!!」


「小倉さんっ」


「……へ?」



思わず席から立ち上がった私の横に、サエちゃんがしかめっ面で腕を組んでいた。


間抜けな声が、喉から落ちる。


し、しまった。


やってしまった。