魔法を使った者を死なせる禁断の魔法だということは、痛いくらい理解してる。
転生魔法の仕組みが魔法を使った者に有利にできているのは、禁断の魔法なりの報酬のようなものなんだろう。
そもそも、なんで禁断の魔法なんかがあるわけ!?
命を危険にするような魔法なんか発明しないでよ!
誰かに八つ当たりしたくてもできないから、自分の太ももを思い切り強く殴った。
魔法も能力も、そんな非科学的なものは無くていい。
だから、平穏な日々を過ごさせてよ。
私の日常を、返してよ。
きっと、オーロラも同じことを思ったんだろうな。
幾度となく願っても、神様は聞く耳を持たなくて。
運命の動きを、止められなくて。
それでも立ち向かったオーロラは、強くてかっこいい。
まあ、仲間に守られっぱなしだったみたいだけど。
私は、オーロラのようになれるだろうか。
オーロラみたいに、幸せになりたい。
大切な人を見つけたい。
自分の命を賭けられるくらいの、大切な人を。



