学校に着いて教室へ向かう。
ガラッと教室の扉を開けてすぐ、佳那が挨拶してきてくれた。
「琉美、おっはよう!!」
「おはよ、佳那」
佳那は、笑顔で挨拶を返した私の顔を、じろじろと観察し始めた。
な、なに?
私の顔に何かついてる??
「なんかさー」
「?」
「雰囲気、変わった?」
「……え?」
ドキリ、と胸がいやに跳ねた。
訝しがる私に、佳那が首を傾げる。
「どこが、って聞かれたらわかんないんだけどさ、なーんか昨日と違うなって思って」
「き、気のせいじゃない?」
私が笑ってごまかすと、佳那は「やっぱり?」とへらっと口元を緩めた。
笑顔の裏で、重苦しい緊張を潜めていた。



