そうしていると、キーンコーンカーンコーン、と朝のHR開始のチャイムが鳴り、教室に担任が入ってきた。
「おはようございます」
担任の双葉 紗栄子【フタバ サエコ】先生、通称・サエちゃんは、新人ながらも生徒からの人気が絶大な、美人教師。
サエちゃんが担当の世界史は、面白くて楽しくて、何よりわかりやすいんだ。
「今日は放課後に委員会の集まりがあります」
私は、保健委員会に入っている。
じゃんけんに負けちゃったんだ。
この学校の保健医がおじいちゃん先生で、しかもよく出張に行くからか、保健委員が毎日交代で、放課後に保健医をサポートをしている。
そのサポートというのが、曜日替わりの当番制。
私は一年生の男の子と一緒に、水曜日に保健医の助手をすることになっている。
「それでは、今日も一日頑張りましょう」
サエちゃんからのエールでHRが終わり、すぐに授業が始まる。
何気ない日常を退屈だと思ったことはないけれど、なぜだか今日は胸がざわつく。
これから何かが起こるような、そんな予感がまとわりついて離れない。
いつもはこんなこと感じたりしないのに、どうしてだろう。
確か、朝の情報番組でやっていた占いで、私の誕生月は最下位だった気がする。
だから、こんなにも落ち着かないのかな。
授業にあまり身が入らないまま、あっという間に放課後になった。
保健委員会の集まりはお知らせと当番の確認で終了し、各自解散となった。



