「♪~~ありが……と、うって微笑む 嬉しくてし、か、たないんだ 君のそばに……いさせてよ~~♪」
本当は、皆と一緒に生きたかった。
先に逝ってしまう私を一生恨んでもいいから、私のことを忘れないでいてくれたら嬉しいな。
「♪~~どう、かかみさ……っ、」
「はぁ……はぁ……」
私と女王様の闘いは、どちらが先に倒れるかで勝敗が決まってしまう。
私の歌は、もはや歌とは言えないほどで。
女王様の心に棲む悪霊が、入り込んだ光を阻んでいた。
「♪~~どうか神様お願いで、す かが……やきを纏うしあわ、せを君へ~~♪」
まだ、女王様は闇の住人。
あともうひと踏ん張りだ。
「♪~~世界で一番す………」
繊細に歌を続けようとした直後、視界がクラッと揺れた。
床に倒れそうになって、慌てて足に力を入れるが、そのまま片膝をついてしまった。
立つことすらできなくなってしまったんだ。
「オーロラ、やめてよ」
「歌わなくていい!だから……!!」
瞳を潤ませるグリンと、自分を責めるように俯くラジに、私は弱々しく微笑んだ。
少しでも安心させたくて。
それが逆効果だと知ったのは、口元をほころばせた後だった。



