オーロラの歌




再び苦しがる女王様は、ゼロさんに私の抹殺を指示しようとしたが、グリンがゼロさんの首に爪を立てて脅していたため、できなかった。


女王様の盛大な舌打ちが、響く。




「♪~~ごめ、んねって泣いてる 真っ赤にして不器用に 素直じゃ……ないよねき、みは~~♪」


「オーロラ!!」




ラジが、私にいやしの歌を使わせたくない、と言いたげに、私の名前を呼んだ。


本当はね、君に告白したかった。


君のことが好きだって。


だけど、私のタイムリミットはほんのちょっとしか残っていないから、伝えないよ。


だって、伝えたところで、君を悲しませるだけでしょ?



「ねぇ、ラジ、グリン」



私は歌を一度区切って、ラジとグリンを視線でなぞる。


どうして、涙が溢れるんだろう。



「私がいなくなっても、どうか笑っていて」



きっと、仲間は私がこの世を去ったら、泣くのだろう。


私もお母さんが死んでしまった時、グリンとゼロさんと別れてしまった時、シエルが消えてしまった時、全てがどうでもよくなるくらい泣いちゃったから。


だから、泣かないで、とは言わない。


でもね。


泣き止んだら、笑って。


私の分まで、生きて。



それが、私の最後の望み。