オーロラの歌




初めて手紙を読んだ時、すぐにすんなりと能力の仕組みを受け入れられた。


幼い頃から、お母さんが親として私に伝えてくれた、宝物のような言葉が、この手紙に書かれている秘密は嘘偽りのない事実だと証明していた。



『オーロラが大人になって、外に行くようなことがあったら、純粋な心でこの国を見てね』


『誰かが泣いていたら、傷ついていたら、苦しんでいたら、手を差し伸べてあげてね。たとえ、誰であっても』



いやしの歌の能力者は、生まれた時から神様に命を預けられていた。


寿命を犠牲にして、能力を発動させるのは、自殺行為だ。


けれど、お母さんは言った。



『その能力は、誰かを救うために使いなさい』



この宿命から逃げることができないのなら、胸を張って誇れるような一生を過ごしたい。


お母さんとの約束があったから、私は歌ってこれた。


仲間がいたから、一日一日を生きてこれた。


たとえ、捻れた運命だったとしても、私は幸せだったと大きな声で言える。



「う、嘘だよね!?」



グリンが、すがっているような目で私を見つめる。


心に、不透明で小さな針が刺さった。



「……嘘だって、言ってくれよ」



目を伏せた私に、ラジは唇を噛みしめた。