いつか、と待ち望んでは、来る日も来る日も涙して。
大好きな家族のことを、信じていた。
そんなお母さんの愛が、歌から溢れている。
お母さんは一生涯最後の時まで、ハッピーエンドの訪れを求めていた。
「♪~~物語はハッピーエンド 君の笑顔が見たいんだ~~♪」
「あああああっ」
女王様の中に、光が流れ込んでいく。
女王様はそれを拒否したがっているみたいに、軋む身体で暴れた。
「……な、んで、なのよ」
息を切らしながら目を尖らせた女王様に、再び歌を贈って牽制する。
喉の奥が、辛い辛い、と泣いているようだった。
それでも、遅くなった鼓動のリズムを感じながらも、歌声を絞り出した。
「♪~~ごめんねって泣いてる 真っ赤にして不器用に 素直じゃないよね君は~~♪」
大丈夫だ。まだ、歌える。
神様が許可した時間は、わずかに残っている。
「う、ぐっ、ぅああ」
「♪~~ありがとうって微笑む 嬉しくて仕方ないんだ 君のそばにいさせてよ~~♪」



