ラジもグリンも、休んでいて。
今度は私が、頑張る番だ。
「どうして、死んでないのよ……!!」
女王様はわなわなと身体を震わせて、顔をしかめる。
仲間が、お母さんが救ってくれた命を、今はまだ手放せない。
シエルの死も、流した涙も無駄にしない。
私が女王様に笑みを向けると、女王様は一歩退いた。
なぜだろう。
力がみなぎってくるのは。
お母さんの願いが、胸に在るからだろうか。
想いを、声に。
声を、「君」に。
紡いで織られた音色を、運命に。
歌を、幸せが待つ未来に。
「♪~~ごめんねって泣いてる 真っ赤にして不器用に 素直じゃないよね君は~~♪」
歌う度、全身がズシンッと石のように固くなっていくのわがる。
けれど、私は歌うよ。
たとえ、いやしの歌に身体を侵食されても。
「♪~~ありがとうって微笑む 嬉しくて仕方ないんだ 君のそばにいさせてよ~~♪」
「うっ、」
女王様は耐えきれなくなったように、苦しみだした。
やっと、いやしの歌が効いたんだ。
「あたしには効かないはずなのに……どうしてよ!]
意味がわからなそうに声を荒げる女王様に、ラジとグリンは目を丸くする。



