女王の魔法で、抱えきれないほどの悪のエネルギーが殻の形状になり、オーロラを閉じ込めてしまった。


姿が消えているので試しに殻の中に入り込もうとしても、ガードされてできなかった。



オーロラ。


オーロラ。


オーロラ……!



俺の声は、誰の耳にも拾われず、蒸発していく。


なあ、オーロラ。女王なんかに殺されるな。


生きてくれ。


また会いたいんだ。



『ふふっ、ありがとう』



脳裏を過ぎる、オーロラと出会ったあの日。


オーロラのもろそうで、それでいて花のように可愛らしい笑顔。



俺には、お前がいないとダメなんだ。


お前のことが、何よりも大切なんだ。


ずっとずっとお前の笑顔が見ていたいくらい、大好きなんだ。


お前と、生きていきたいんだ。