霊が私に触れようとした刹那。
「うおおおおぉぉ!!!」
グリンのどでかい叫び声が、この場にいた全員の耳を刺激した。
まるで狼の遠吠えのような、台風を生み出しかねないほどの破壊力のある雄叫びによって、邪悪な霊が消え去った。
「嘘でしょ……!?」
女王様は、顔に驚きと困惑を浮かべながら、悔しそうに歯を食いしばった。
叫びを止めたグリンと、視線がぶつかる。
「私の知ってる、グリンだよ、ね?」
「ごめんね、オーロラ」
やっと、会えた。
感極まって、涙が溢れる。
「もし、許してくれるのなら」
グリンの言葉に、心臓が優しく揺れた。
次第に、雨の勢いが弱まっていくのを感じる。
「もう一度、仲間になってもいい?」
寂しげなグリンに、私は柔らかく微笑む。
「どうしてそんなこと聞くの?」
「え、だって……」
「グリンは最初から、私達の仲間でしょ?」



