……そうだ。
グリンが最初から女王様専属の殺し屋だったなら、出会ったあの時に私を殺すこともできたはずなのに、グリンは最初にナイフを投げつけただけで、他に私を殺す素振りは見せなかった。
『僕も一緒に、オーロラを守っちゃおうかなあ』
それどころか、私を守ってくれた。
ねぇ、グリン。
自惚れてもいいのかな?
女王様の作戦なんかじゃないんじゃないかって。
本当に、私を守りたかったんじゃないかって。
やっぱり、私は君を憎めない。
憎みたくないよ。
「なんとか言えよ!」
「……」
ふと、俯きかけた私の目が、キラリと光った何かを捉えた。
何だろう、と思って顔を上げる。
「あれって……」
反射して輝いていたのは、エメラルドグリーンのヘアピンだった。
グリンは洗脳されても、あのヘアピンを前髪につけていてくれていたんだ。
私がグリンにあげたヘアピンは、私とグリンを結ぶもの。
私達が仲間である印だ。



