もう一度、歌ってみよう。
もっと、もっと、想いが痺れるくらいかき集めて。
「♪~~奇跡がぶつかり合って 迷子の想いを抱きしめ~~♪」
私ができるのは、歌うことだけ。
だったら命ある限り、全力で歌い続ける。
「ゼロ、グリン、オーロラの汚らわしい歌を止めて!!」
女王様は、たとえ自分には効かなくても、私の歌を聴いていたくなさそうに、二人にヒステリックに命令した。
早速、ゼロさんがムチを操って私に攻撃をしかけてきたが、
「ロック・クレイ」
と、シエルが呪文を唱える。
生き物のように動き出した床が私を守る壁となり、ゼロさんのムチを弾いた。
今度は狼化したグリンが、私に迫ってきた。
「グリン、やめて!止まってよ!」
間一髪でグリンから避けた私は、大声で訴える。
グリン、グリン……!
私の声、聞こえてる?
私はまだ君のことを、信じているよ。



