本当の自分を思い出して。
私との記憶を思い出して。
決して、悪に染まらないで。
私はいつでも、手を差し伸べるから。
だから、戻ってきて。
「あたしの心は、あんたなんかには……」
理由も根拠も要らないくらい。
ずっと、信じてるよ。
何があっても、見捨てたりしない。嫌ったりしない。
「ま、まさか……っ!」
この歌が、グリンとゼロさんに届きますように。
悪が散らばる闇が、光に包まれますように。
また、優しく笑いかけてくれますように。
胸を抑えて苦しみ出すグリンとゼロさんの姿に、私が誰に歌を歌っているか気づいた女王様は、
「やめなさいっ」
と、私の頬を思い切り強くビンタした。
そのせいで、歌を中断させられてしまった。
あとちょっとだったのに……。



