……会話が終了してしまった。
もっと上手い相槌を打てばよかった。
エストレア・シティ以来、久し振りにゼロさんと会ったから、心臓が忙しなさそうに鳴っている。
「え、えーっと、わ、私、ゼロさんみたいな兄がほしかったです」
思いついた話題がこれしかなくて、勢いで口から出してしまった。
でも、嘘ではない。
ゼロさんは同い年っぽいけど、ゼロさんみたいな兄がいたらよかったな、なんて思っちゃうんだ。
「ははっ」
「どうして笑うんですか?」
「僕の方が年下だから、おかしくて」
「え!?ゼロさん、おいくつなんですか?」
初めて出会った時から、同い年か年上だとばかり思っていた。
まさか年下だったなんて、びっくりだ。
「この間、十五になりました」
ゼロさんは口元を緩めたまま、そう答えた。
十五歳ってことは、私より二歳も年下だったんだ!
年齢の割に、大人びて落ち着いているなぁ。



