到着した公園に、人はいなかった。
おそらく雨が降ってきたので、公園にいた人達は皆帰ってしまったのだろう。
それにしても。
想像はしていたけど、やっぱり公園も大きいな。
公園の中央には、豪華な噴水があった。
フロンティア・シティにある噴水とは比べ物にならないくらい、燦爛たる噴水だ。
他にも、道路と同様に宝石が埋め込まれたベンチや遊具、脇にはバラ園、ガラス張りの温室まである。
「……あれ、なんだろう」
バラ園の奥に続く抜け道のような、バラと木々で造られたトンネルが目に止まった。
好奇心で、そのトンネルを通っていく。
この先には何があるんだろう。
胸を高鳴らせながらトンネルを抜けると。
そこには、自然豊かな平地があって。
その平地の真ん中に、大きな大きな樹木が一本立っていた。
茂った緑色の葉で枝を包んでいる、立派な樹木の下。
そこで雨宿りをしている、見知った人物の姿に目を丸くした。
「ゼロさ、ん……?」
ゆらりと動いたゼロさんの瞳が、私を射る。
ゼロさんの目も、だんだんと丸くなっていった。



