オーロラの歌





初めて訪れたクリスタル・タウンは、今まで行ったことのあるどの街とも違っていた。



たまにすれ違う馬車。


宝石が散りばめられた道路。


華々しい服。



何もかもが別世界のようだった。



本当に同じ国なの?


フロンティア・シティは、あんなに貧しかったのに。


さすが、貴族の住む街だ。



路地を抜けた先は、高級住宅街だった。


大きな館のような家が立ち並ぶ広々とした道を、全速力で走っていく。


居心地が悪い。


おとぎ話の中に迷い込んでしまった気分だ。



すると、ポツポツ、と雨が降ってきた。


冷たい雨が、私を濡らしていく。


雨宿りできる場所ってあるかな?


キョロキョロと辺りを見渡すと、高級住宅街の隅にとある公園を見つけた。


私は急いでその公園へと向かった。