「はい、ラジ」
「ありがと」
「……あ」
器にスープとパンを盛り付けて、シエル、グリン、最後にラジに手渡した。
ラジの前髪がピョコッと跳ねていることに気づいて、跳ねている部分を少しの水で濡らして直してあげた。
「寝癖ついてたよ」
私がそう教えると、ラジは恥ずかしそうに顔を背けた。
朝日に照らされた、ラジの藤紫色の髪。
ずっと見ていても飽きないくらい、綺麗な髪。
「ま、まだ寝癖ついてるか?」
「ううん、ただ綺麗だなあって」
「それを言うなら、お前の髪の方が綺麗だよ」
「えっ」
ラジが真顔でそう言ってくるから、つい頬を赤らめてしまった。
私の反応に、ラジは「あ、う、」とおかしな声を呟いた。
徐々に赤くなっていくラジ。
もしかして、さっきの言葉は無意識だったのかな?
ラジの真っ赤に熟れた顔を見たら、照れくささがどこかへと消えて、笑ってしまった。



