私の震えた両手が、三人の手に覆われた。
さっきまで見ていた悪夢を、忘れさせるように。
三人の手があまりにも優しくて、じわり、と涙が浮かぶ。
三人とも、悪夢にうなされている私に気づいて、ずっと声をかけてくれていた。
皆の声が、夢の出口となる扉を開けてくれたんだ。
「日が昇るにはまだ早い」
「もう一眠りしよっか~」
「ほら、オーロラ。寝るぞ」
三人は一列ではなく私を囲むように、私の手を繋いだまま、また横になった。
私に寄り添ってくれている皆への気持ちで、胸が熱くなる。
私も上半身を倒して、三人の手を握り返しながら目を瞑った。
多分、今度はいい夢を見れる。
そんな気がする。
だって、仲間の体温を近くに感じるから。
なんてあったかいんだろう。
恐怖も悪夢も、床のひんやりとした冷たさも、この温もりには敵わない。
目の縁からこぼれたひと粒の涙が、つー、とこめかみを伝う。
その涙はきっと、悲しくて流れたんじゃない。
嬉しくて溢れてしまった涙だ。



