チラッとグリンを見ると、私と目が合ったグリンはブイサインしながらウインクをした。
そんなグリンに、笑みがこぼれる。
その後、警備隊は何の違和感も感じることもなく、脇道を通り過ぎ、細道から大通りへと移動していった。
警備隊の背中が見えなくなって、ホッとして安堵の息を吐く。
……よかったあ。
私達がここにいることがバレなくて。
ヒヤヒヤしたよ。
「猫ちゃん、ありがとう」
私の元に戻ってきた黒猫にそう言うと、黒猫は嬉しそうに鳴いて、脇道の奥へと行ってしまった。
私達はルートを変えて、再び歩き始める。
脇道を抜けて細道を真っ直ぐ進もうとしていたが、警備隊がここを通っていたことを踏まえて、細道の途中にある坂道を行くことにした。
心臓破りの上り坂で、思ったよりも体力を消費してしまった。
坂道のてっぺんに達すると、遠くから多勢の明るい声が聞こえた。
声のした方向へと目を向けると、以前行ったことのある、多種多様なお店が並ぶ大通りがあった。



