皆に心配かけてばっかりで、いつも支えられている。
いつか、今度は私が皆を支えてあげられるように、弱さを捨てて、もっともっと強くならなくちゃいけないな。
旅は、まだまだ続くのだから。
夕飯を食べ終えて、リビングで旅のことを皆で話していたら、会合が終わったウメおばあちゃんが戻ってきた。
汗だくで息も荒いウメおばあちゃんに、ラジが気遣って温かいお茶を出す。
ウメおばあちゃんはお礼を言ってから、お茶を少し飲んだ。
「ウメおばあちゃん、夕飯はどうする~?」
「私は結構です。会合の後で、住人達と食べてきましたから」
落ち着きを取り戻したウメおばあちゃんは、尋ねてきたグリンに温和に答えてから、私に視線を向けた。
「言い忘れていたことがあったのを思い出しました」
「言い忘れていたこと?」
だから、急いでここに帰ってきたのか。
走って帰ってくるほど、大事なことなのかな?
「転生魔法についてです」
その言葉に、胸が一気にざわつき始める。
緊張で、顔が強ばる。
「もし本当に転生魔法を使われるようなことがあれば、魔法を使う者には誰が誰に転生したのかわかる仕組みになっているということを、伝え忘れていました」
ウメおばあちゃんは淡々と話を続ける。
「それと、もう一つ。転生魔法の名前は“シクザール・スプライト”。その呪文を聞いたら、危険だと察知してください」



