オーロラの歌




笑みを浮かべた私に気づいて、グリンは照れくさそうに目を泳がせた。


グリンはピアスを揺らしながら、かごからサンドイッチを二つ取って、立ち上がった。



「じゃあ、僕は戻るね~」



そう言い残して、この場から離れていくグリンの足取りは、軽々しくて。


そんなグリンに、また微笑んだ。




昼食を食べ終えて、子ども達と追いかけっこなどをして遊んでから、私は子ども達にもう一度歌を歌ってあげた。


そうしていたら、あっという間に、青かった空はオレンジ色に染まっていった。



「今日はありがとう、オーロラお姉ちゃん」


「どういたしまして」



子ども達から「楽しかったよ」と言われて、私は嬉しすぎて、つい子ども達をギューッと抱きしめてしまった。


私も、楽しかったよ。


明日には旅立ってしまうから、ちょっと寂しいな。




「あーあ、オーロラお姉ちゃんが女王様だったらよかったのになあ」




私が抱きしめる力を緩めると、女の子は不服そうにボソッと呟いた。


胸がドクン、と小さく音を立てる。



「じゃあまたね!」


「う、うん、バイバイ」



子ども達が、私に大きく手を振りながら別れを告げる。


私はぎこちない挨拶を補うように、子ども達に手を振り返した。