そう、俺は、気づけなかったんだ。
オーロラの覚悟にも、運命という名の渦がだんだんと広がっていっていることも。
『オーロラ!!』
『私がいなくなっても、どうか笑っていて』
どうして。
どうしてだよ、オーロラ。
お願いだから、やめてくれ。
――それ以上、歌わないでくれ。
もしも、時間を巻き戻せるのなら、あの日の夜に戻りたい。
そしたら、言ってやるんだ。
女王様になんか会うな、って。
抱いてる覚悟なんか捨てろ、って。
なあ、オーロラ。
お前、よく歌ってんじゃん。
“流れ星に祈らなくても 物語はハッピーエンド”だって。
だったら、ちゃんとハッピーエンドにしてくれよ。
オーロラが描くハッピーエンドと、俺が描くハッピーエンド。
きっと、それはどこか違うのだろう。
だったら、あの日の夜に見つけた流れ星に祈るから。
お前の分も祈るから。
だから、どうか。
オーロラのじゃなく、俺の望む未来が、訪れてくれ。
頼むよ、神様――。



