「……わかってるよ」
「嘘つけ。わかってねぇだろ?」
「次期国王が誰であろうと、国が混乱に陥ることくらい、わかってる」
オーロラの熱を帯びた眼差しが、俺を貫く。
視界の端に、真っ直ぐなオーロラに目を細めるシエルが映った。
逃げ道を探して彷徨うのも、身に覚えのない罪を課せられ続けるのもやめて。
真実を知ってしまったから、向き合う勇気が芽生えてしまったから。
だからオーロラは、どんな現実を目の当たりにしても、女王様に直接会おうと、決めたんだな。
俺なんかよりもオーロラの方が、男らしいな。
かっこいいぜ。
俺ばっかり、うじうじして女々しいったらねぇよ。
俺も、腹くくらねぇとな。
「もし、もしさ」
オーロラが、柔らかな声色で言う。
「女王様が全てを自白して、罪を認めて、ごめんって謝ったら」
俺から星へ、オーロラの視線が移る。
俺もシエルも、星空を瞼の裏に刻み込んだ。
「女王様が、女王様じゃなくなったら」
オーロラの声を聞いていると、胸の奥がきゅっと縮こまるのはなぜだろう。



