オーロラの歌




シエルが俺達と一緒に旅をすることになったのも突然で驚いたが、オーロラとの深い関係にはもっと驚いた。


守護精と主という関係が醸し出す独特の温かな雰囲気に、あぁずりぃな、って素直に思った。


だってさ、反則じゃん?


いきなり、オーロラと特別な繋がりを持った恋敵が現れるなんてさ。



……所詮、これは、子どもじみた嫉妬みたいなもんだ。



そういう感情も含めて、シエルはいい奴だと思う。


ひねくれたグリンなんかより、よっぽどいい奴だ。


オーロラと同じく、頑固そうだけど。



「あのさ、シエル」


「なんだ?」


「言うの遅くなっちまったけど、これからよろしくな」


「あぁ、よろしく」



俺が手を差し出せば、シエルの手が重なる。


固い握手は、まるで同盟を組むようだった。




「あれ?二人とも、まだ起きてたの?」




俺とシエルがどちらともなく手を離した時、背後から声がして振り向くと、そこには眠たそうに目をこすっているオーロラがいた。


ハッとしたシエルが、オーロラに駆け寄る。



「オーロラ、どうした?」


「どうもしてないよ」


「じゃあ、なぜ目が腫れているんだ」