マジでビビった。
心臓に悪すぎる。
……って、あれ?
「おまっ、オーロラの部屋に忍び込んだのか!?」
「あぁ」
「まじかよ……」
オーロラと俺達男三人の部屋は、もちろん別々。
なのに、シエルは普通にオーロラのいる部屋に入って、オーロラの寝顔を見てきたらしい。
バカじゃねぇの、って大声で怒鳴ってやりたい気分だ。
精霊ならなんでもアリかよ。ずりぃな。
そんな俺の気持ちを全く察してくれないシエルは、頭上に「?」を浮かべている。
「はあぁぁぁ」
やるせなくて、息を吐き出せるだけ吐き出した。
今日から旅の仲間となったシエルのことは、よーくわかった。
とにかく、オーロラ第一なんだ。
シエルはずっとずっと、オーロラのことしか考えてない。
この旅についてきたのだって、さっき声を荒げたのだって、全部オーロラを想ってのこと。
シエルの優しさは、オーロラ限定。



