ウメおばあちゃんは、言おうか言わないか迷っている様子だった。
だが、俺達の真っ直ぐな目を見て、長い息を吐いた。
「最後の一つは――転生魔法です」
転生?生まれ変わるってことか?
そんなことが、可能なのか?
「ここではない別の世界……パラレルワールドの、自分と同じ魂の者に、記憶とこの世界での能力を与えられる、という魔法です」
ウメおばあちゃんは、転生魔法が一番厄介なのです、と付け足して説明した。
一番厄介?
俺からしたら、二つの悪の魔法の方が、断然厄介だと思うけど。
「転生魔法は、魔法を使った者が転生させたいと思った者を、魔法を使った者も含めて全員、転生できます。代償として、魔法を使った者は転生してすぐに死んでしまいますが」
魔法を使った本人だけが死ぬんなら、全然厄介じゃなくないか?
命を落としてまで使うほどの魔法でもないと思うし、魔法をかけられてもこっちの被害は大してないわけだろ?
「どこが厄介なの~?」
「転生魔法の厄介で怖いところは、何度でもやり直せるというところです」



