なに、この感じ。
脳が、ガンガンと警告音を発してる。
この本の危険さに、一目で気づいてしまった。
『……これだ』
確証はない。
だけど、おそらく、この本には何かある。
禁断の魔法書、か。
どこにあったんだろう。
投げた本が当たった箇所に視線を向ける。
この本があったのは赤色の本棚だった。
図書室にあるのは、木材でできた本棚と銀色の本棚と赤色の本棚。
木材の本棚にはノーマルな本が、銀色の本棚には王家に関する本が、赤色の本棚には許された者しか読むことはもちろん触れることも禁止されている本が整理されている。
ここに散らばっているのは、おそらく全て、あたしなんかが読んではいけない本。
赤色の本棚にある本を読んでいいと許されているのは、お父様とお母様と、なぜかメイド長のウメさんのみ。
アンジェラスさえ、触れられない本。
それが、あたしの元に落ちてきた。



