アンジェラスのあの曇りのない瞳も、誰に対しても平等に接するところも、いつも前だけを見据えているところも。
昔は大好きだったところが、全部嫌いになる。
アンジェラスは、変わらないままだから。
あたしが、変わってしまったから。
余計に、あたしは空っぽな人間だと思わされる。
あいつさえいなければ。
両親が、あいつに期待しなければ。
あたしが、いやしの歌の能力を持っていれば。
考えれば考えるほど、「もしも」の世界を空想すればするほど、憤りが募っていく。
『嫌い……っ』
嫌い、嫌い、嫌い!
あたしは、姉なのに。
あたしが本当は女王になるべきなのに。
『どうしてよ……!』



