タイムリミットが、あたしの心臓に刃を向けている。
真っ黒い毒が、あたしを侵食していくのがわかる。
『……頑張らなくちゃ』
貪欲に、黒く染まっても、欺いてでも、求めずにはいられない。
アンジェラスから、奪回してみせる。
そして、あたしが頂点に立つんだ。
そんなある日。
あたしはその日も、時間を作っては、図書室に入り浸っていた。
アンジェラスは今日も、あたしが大好きだった笑顔を、振りまいていた。
憎たらしくて仕方ない。
いつからあたしは、こんなにもアンジェラスを嫌いになってしまったんだろう。
あんなに、大好きで愛しかったのに。
『あの子が、あたしに無いものを持っているせいだ』
ポツリと吐き出した呟きが、静寂な図書室によく響いた。



