私はクッキーの入ったお皿と紅茶を淹れたマグカップ三つを乗せたトレーを持って、リビングに移動した。
リビングには、重苦しい沈黙が流れていた。
「………」
「………」
どうやら、グリンとラジは相性が悪いらしい。
お互いに顔を背けて、興味なさそうにしている。
「お待たせ、二人とも」
でも、私がマグカップとお皿をテーブルに乗せながらそう言うと、リビングの雰囲気は和らいで。
二人の表情も、心なしか穏やかになった。
紅茶の香りのおかげかな。
「あ、クッキーだ!いっただっきま~す」
グリンは、早速クッキーをひとつ頬張って、嬉しそうに目尻を下げた。
クッキーが美味しかったのか、グリンは続けて二つ目を食べる。



