オーロラの歌




あたしの時には、言われなかった言葉。


それを、アンジェラスは言われている。



お父様とお母様がアンジェラスにいやしの歌の能力について詳しく説明していたが、あたしは俯いて狂おしさを溜め込んでいた。



あたしとアンジェラスの差は、何なの?


あたしは、アンジェラスの姉。


あたしが女王になるべき人間。


……そうじゃ、ないの?





その日から、両親も使用人も、アンジェラスに期待を寄せた。


彼女こそが次期王の座に即く者だと、あたしよりもアンジェラスを優先して勉学もマナーも国王としての心意気も教えられた。


元は、あたしに集められていたものが、アンジェラスに移った。


それだけのことのようで、それはとてつもなく恨めしいこと。



屈辱でしかなかった。


あたしはもう要らないと、用済みだと、間接的に訴えかけられているようだった。