アンジェラスらしい、パステルカラーで揃えられた部屋は、居心地が悪かった。
あたしの中にある、ここにいてはいけない異物が、感覚を鈍らせる。
いつもは、居心地がいいとか悪いとか、そんなこと考えないのに。
『イービル姉様、これ見てみてー!』
はしゃいでいるアンジェラスが、たった今描き終えた絵をあたしに見せる。
何が描いてあるかわかんないけど、カラフルな絵だった。
『イービル姉様を描いてみたの』
『あたしを……?』
これが、あたし?
アンジェラスの絵は、赤と青と黄に混じって、茶と黒が主張し合っていた。
確かに、人の形のようにも見えるし、頭(だと思う)の部分にはあたしの髪と同じ真っ赤な色が塗られている。
アンジェラスには、あたしのことがこんな風に見えているの?
この絵を一言で言い表すなら、きっと
――悪霊。



