第一王女のあたしと、第二王女のアンジェラス。



きっと、あたしは将来、女王となり


アンジェラスは、あたしを補佐する役目となり


この国をさらによくしていけるように


二人で力を合わせるんだろう。



『イービル姉様、朝食後にお絵かきしようよ』


『えぇ、いいわよ』


『やったー!』



アンジェラスが、嬉しそうに飛び跳ねる度に、深藍色のサラサラな髪が揺れる。


その髪は、ダークな感じの青と緑が混ざった色をしているのに、いつだって目が眩むほど輝いていた。



『じゃあ、お絵かきした後、一緒にお歌を歌おう!?』


『はいはい』



仕方なさそうに笑うあたしに、アンジェラスは目尻をくしゃりとさせる。



朝の日差しが、あたしの真紅色の髪を照らす。


闇を知らない、情熱に燃える真っ赤な紅色の髪を。