私は背筋を伸ばして、深呼吸をして落ち着いてから、
「はい、聞かせてください」
と、真っ直ぐウメおばあちゃんを見つめながら、返事をした。
三人も、私と同じ気持ちのようで、真剣な顔つきをしている。
「……随分と、昔の話になります。オーロラ様が生まれる前、世間には明かされずに隠蔽された、ひとつの事件がありました」
そんな前置きから始まった、ウメおばあちゃんの話。
ごくり、と生唾を飲み込む。
「それは、現女王であるイービル様による、王家の殺害です」
「え……っ!?」
想像を遥かに超えた真実に、私の心臓が軋めく。
「この国の新たな王が即位する前日、イービル様は、セイント城にいた者達を殺してしまったのです」
「それって……」
「えぇ、もちろん、当時の王様と女王様であったイービル様のご両親も、王家に仕えていた者も、ほぼ全員」



