誰?
辺りを見渡すと、建物と建物の間の路地から、一人のおばあさんが私に近寄ってきた。
「あなたは、オーロラ様ですね?」
さっきと同じ声だ。
切なさを込めた、声。
なんで私の名前を…………あ、そうか。
そういえば、私は罪人だったんだ。
でも、だったら、なんで“様”なんて呼び方したんだろう。
「えっと、そ、そうですけど」
あなたは、誰ですか?
そう尋ねる前に、おばあさんはなぜか地面に膝をついて座った。
な、なんで座ったの!?
脳内は混乱状態。
周りも、おばあさんの奇妙な行動に、ざわついていた。
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